旅なれている人は旅行会社が薦めるプランのどれがお得でどれが通常料金並みなのかよく知っています。スキーツアーに何度も参加している人は、旅行会社ごとの料金の平均値などを知っていたり、サービスの質の高さまで知っているので、より自分にとってお得なプランを選ぶ傾向にあります。ウインタースポーツを冬に楽しむ人は昔からいましたが、バブル期には国民的人気となり、多くの人が雪山に向かいました。スキーツアーもその頃は個人向けより団体向けのほうが充実していて、ホテルなども団体客が多かったです。
しかし、時代はスピーディかつ格安を求める方向に動き出しました。若い人たちも自前のスキーウェアより目的地周辺の観光を楽しみたいと考え、そちらにお金を費やすようになり、旅行会社もそのニーズにこたえています。温泉地や高級ホテルなどをあえてスキーツアーに組み込み、ゲレンデから直通のバスをサービスするなど、かなりの面でサービス強化が図られました。それは、家族向け、年配者向けなど新たなニーズを生み出し、誰でもウインタースポーツを楽しめるようになったことを象徴します。
スキーツアーに参加する人の数は増えつつありますが、中身はバブル期とはだいぶ違います。今は個人単位で旅をして、楽しみたいと考える人が多いため、ツアー内容も比較的自由になりました。これは、ホテルなど泊まる場所や交通機関は決まっていて、あとのプランはお客任せになるものです。